第1章 ゲームを作るのは簡単だけど・・・
「それじゃぁまず…」
「チョットまったぁぁ!!」
「なんだよ、いきなり…」
「先生っバナナはおやつに入るん――」
「ふざけるな、萩本」
「んだよ〜ちょっと冗談かまして和やかにいこうっちゅー俺の心意気がわかんないの?」
「ウソつけ、お前ほんとにやる気あるのか?」
「ぉおうっやる気バリバリよ☆」
「…やる気だけじゃ、困るのだけど」
「いっ委員長っ!」
「委員長、冗談かまそうったってそーはいきま――」
「(萩本の口を押さえ込む)な、なんでしょうか委員長…?」
「矢代、ゲームを作る上で最も必要なのは何かな?」
「必要…ですか…? そ、そうですね…やはり技術は必要だと…」
「(ガバッ)わかってないな〜矢代ちゃん☆」
「な、なにがだよ…」
「最も必要なものッそんなの『愛』に決まってんだろー☆」
「・・・・・・」
「ふふっ…確かに愛も必要だろうね…もちろん技術もだ。でも最も必要なのは…」
「必要なのは…?」
「萩本君、きみ、ゲームを作ったらどうするんだい?」
「そりゃーネットで売りまくって億万長者!!!」
「阿保が…」
「んだよっ文句あんのか!?」
「結構じゃないか…夢を抱くのは個人の勝手さ。でも作品を公開するつもりなら責任を持つ必要がある」
「なるほど…ソフトの産みの親としての責任ですか」
「別に俺はそんなやばいゲーム作るつもりないッスよ」
「やばいやばくないの問題じゃないぞ、萩本」
「その通り。どんな作品であれ、つまりやるからにはちゃんとやれって事さ」
「委員長みたいな『気まぐれ』でゲームは作るなってことッスか?」
「貴様っ委員長を侮辱する気か!?」
「別に侮辱じゃないさ。萩本くんが言うように、ゲームを作って公開する上で気まぐれは禁物って事さ。気まぐれは結構だが、人の目に出すつもりならしっかりやらなければならない」
「そ、そうですよね…。確かにVectorにさえ半端なソフトがありますし」
「んな半端っつっても本人は一所懸命やったかもしれないだろ!」
「そういう意味ではなく、例えば下手だけど綺麗に書こうとしている字と読めるけど乱雑な字の違いさ」
「ああ。そんな事を言ったら、ここの管理人の作品なんて即抹殺だ。たまにあるだろう『○時間で作りました』とかいうのが…自己満足にもほどがある」
「でもさ〜別に個人の勝手じゃないのん? DLするのはプレイヤーなんだし」
「それを無責任というんだ」
「そういう注意書きをして個人で公開するならまだしも、Vectorのようなそれこそ公の場で多くの人間が個人の勝手をやってみたまえ。サイトがパンクして公開の場がなくなってしまうだろう」
「うわ〜それは困っちゃうな〜…」
「インターネットが自由で便利に楽しく過ごせるのは、こういう自主的な責任を果たしているからこそなんだよ。やたら好き勝手に情報を流してはいけない」
「ネットが匿名世界と言われるだけあって、現実に増して無責任な輩が多いからな。だから青少年有害環境対策基本法なんてものまで出てきてしまうんだ」
「そういうことさ…。話は反れたけど、わかったかな? 萩本くん」
「ふっふっふっ、そんな心配なら無用っすよ! やっぱりそりゃ〜愛でしょう!!!!」
「・・・・・・・」
「君のその愛が永遠だというのなら、非礼を謝るよ」
「もちろんっ俺は生きている限り世界を愛していますから!!」

てなかんじで…何事もそうですが自分の行動には責任をもち、その責任とは自分が出来る限りの事をやるということだと思います。
プレスも自己満足ではありますが、出来る限り頑張って、この幸せをより多くの人と共有できるよう心掛けているつもりです。
表現の仕方は色々あって、それは自由で良いというか自由であるべきですが、手抜きはいけません。そゆのは個人で所有しといて下さい。

「ちょっちメンドイ話だったけど、一番重要ってなわけだ!」
「そういう事だ。それじゃ次は…」
「ついにゲームを作り始めるってわけだね♪」

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